町長メッセージ(R6.3.5)

輝く未来のための準備を～新年度に向けて～

能登半島地震での被災地支援を行うため、2月15日から現地に派遣していた職員2名が1週間の任務を終えて帰庁しました。派遣先の石川県珠洲市では、主に避難所の運営支援に従事しました。現地では発災から3ヶ月を過ぎようとする今もなお水道が復旧しておらず、被災された方々は、過酷な環境の中避難所生活を送られており、当町の職員が避難所の運営支援をはじめ、生活面での困りごと等の聞き取り調査も行いました。

改めて、今回の地震で亡くなられた方々に哀悼の誠を捧げますとともに、ご遺族と被災された方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げます。今後も兵庫県と協力しながら、町としても可能な限りの支援を行ってまいります。

災害支援のため石川県珠洲市へ出発する職員

災害支援や被災地の状況について報告

町長施政方針

さて、桃の節句も過ぎ、吹く風や日差しにも春らしさを感じる季節となってまいりました。

2月28日には、3月定例会が開会し、令和6年度の町政運営に関する私の所信を表明するとともに、新年度予算案の概要をお示しいたしました。

「安全で安心して子育てができるまちづくり」「若者を惹きつける情報発信」「持続可能で活力あるコミュニティづくり」といったキーワードを軸に、「すべての世代が愛着を持ち住み続けられる町」の実現に向けて、先導的・重点的に取り組みます。

4月には健康福祉課内に「こども家庭センター」を設置し、出産・子育て関係の給付金等の支給と併せて、窓口のワンストップ化により妊娠時から出産・子育てまで一貫した相談支援体制を作って住民目線に立ったより迅速な対応を行います。

町民の健康を守るため、1歳児へのおたふく風邪、50歳以上の方への帯状疱疹ワクチンの予防接種助成も行います。

中学校教育においては、校内サポートルームで不登校児童に対する生徒への活動を支援できるよう支援員を配置するほか、生徒の英語力と学習意欲の向上を目指し、英語検定の検定料の補助を開始します。

また、農業分野では、西播磨では初めてとなる「オーガニックビレッジ宣言」を行い、環境にやさしい有機農業を推進し、地域で生産から消費まで一貫した体制を構築するとともに食育を推進します。

防災については、激甚化・頻発化する自然災害に備えて、防災行政無線のデジタル化による屋外拡声器の高性能化を実施するほか、スマートフォンアプリ等を活用した防災情報の伝達手段の整備普及を進めます。

町民の皆さまの関心の高い、上郡ピュアランド山の里の今後についてですが、ピュアランドあり方検討委員会の中で、1.公益性の確保（町民の幸福度の向上につながること）、2.採算性の向上（町の財政負担の軽減）を前提として、現在の用途にとらわれず、町にとってよりよい形で利活用していくべき」との方向性が取りまとめられました。町としては、検討委員会で導かれた結論を重視し、土地建物の利活用に向け、公募手続きを進めるなど運営事業者の選定に着手します。

また、民間業者が梨ヶ原地区に計画している、産業廃棄物最終処分場については、住民投票の結果や議会の反対宣言を尊重し、県や近隣市町と緊密な連携を図りながら、事業者の動向にも注視し、引き続き建設阻止に向けて全力で取り組みます。

町のホームページには、これらの令和6年度施政方針の全文が掲載されていますので、お目通しいただけると幸いです。

春と言えば、卒業式や入学式など、それぞれが新たな夢や希望に向けて歩み始める季節です。次回はそのような話題もお伝えしたいと思っています。

今後も町政運営に変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課

住所：678-1292
兵庫県赤穂郡上郡町大持278

電話番号：0791-52-1111
ファックス：0791-52-5172
お問い合わせはこちら