多面的機能支払交付金

更新日:2022年02月09日

多面的機能支払交付金

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農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るために地域での共同活動に係る支援を行い、地域資源の適切な保全管理を推進するとともに担い手への農地集積を後押しします。農業・農村は、国土保全、水源かん養、景観形成等の多面的機能を持っています。
しかし、近年、農村地域の高齢化、人口減少等により、地域の共同活動等によって支えられている多面的機能の発揮に支障が生じています。
また、地域の共同活動の困難化に伴い、水路、農道等の地域資源の維持管理に対する担い手の負担が増大し、担い手の規模拡大が阻害されることも懸念される状況にあります。

そこで、農業・農村の多面的機能の維持発揮のため、地域住民等により構成され、農道・水路などの地域資源の保全活動や農村環境の質的向上を図る活動などを行う活動組織を支援します。

多面的機能支払交付金のあらまし

平成26年度から、これまでの「農地・水保全管理支払交付金」が「多面的機能支払交付金」に移行しました。
これに伴い、農業者団体だけで構成される組織でも取り組めるようになり、より多くの団体が取組可能な制度になりました。
多面的機能支払交付金は、農地維持活動を実施するための交付金『農地維持支払交付金』と、資源向上活動を実施するための『資源向上活動交付金』から構成されます。

支援の対象となる組織

多面的機能支払交付金を活用した取組を行うためには、以下にいずれかの活動組織または広域活動組織を設立する必要があります。

活動組織

  • 農業者のみで構成される活動組織
    (上記の場合、農地維持支払交付金にのみ取り組むことができ、 資源向上支払交付金には取り組めません。)
  • 農業者およびその他の者(地域住民、団体など)で構成される活動組織

広域活動組織

  • 農業者のみで構成される広域活動組織
    (上記の場合、農地維持支払交付金にのみ取り組むことができ、 資源向上支払交付金には取り組めません。)
  • 農業者およびその他の者(地域住民、団体など)で構成される広域活動組織

対象活動

以下の活動が対象となります。

  1. 農地維持支払交付金
    1. 地域資源の基礎的な保全活動水路の草刈り・泥上げ、農道の路面維持など
    2. 地域資源の適切な保全管理のための推進活動、体制の拡充・強化、保全管理構想の作成など
  2. 資源向上支払交付金
    1. 地域資源の質的向上を図る共同活動
      1. 施設の軽微な補修:水路 、農道、ため池の軽微な補修など
      2. 農村環境保全活動:植栽による景観形成、生態系保全など
      3. 多面的機能の増進を図る活動:防災・減災力の強化、遊休農地の有効活用など
    2. 施設の長寿命化のための活動:老朽化が進む水路等補修・更新など
    3. 組織の広域化・体制強化
      1. 広域活動組織の設立
      2. 活動組織の特定非営利活動法人化

 

広域化の取組みについては、下のリンクからご覧ください。

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